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金田善裕こと金田トメのオルタナティブ・メディア

反体制の復活するアメリカ バーニー・サンダースとオッキュパイ・ウォール・ストリート

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Text by 金田善裕、またの名は、金田トメ

今日、ニューヨークタイムスを読んでいたら、バーニー・サンダースという民主党の大統領候補の話があった。ぼくはバーニー・サンダース好きである。ヒラリー・クリントンは一時、保守的に流れていったのであまり好きになれない。

記事には、Anti-Establishement、日本語にすると反体制という言葉があった。記事の主旨はドナルド・トランプという共和党の保守のおっさんが大統領候補選で反体制(反ワシントンの既成政治家)旋風を巻き起こしているが、それは民主党も一緒で、バーニー・サンダースがその受け皿になっているという主旨だった。トランプが反体制と書かれても、よくわからないが、バーニー・サンダースの方はわかる。バーニー・サンダースはリベラル派として知られ、民主党でも共和党でもなく、元々インディペンデント政党の政治家である。象徴的なのは、自らをDemocratic Socialist、民主社会主義者と言っている点で、歴史上、アメリカで社会主義を名乗って大統領候補になった人はあまりいないのと注目されている。まあ、この人こそ、反体制大統領候補ということになる。

ぼくはオッキュパイ・ウォール・ストリート(ウォール街を占拠せよ運動)を時々、見に行っていた。通っていた大学が彼らが寝泊まりしていたズッコティ・パークに近かったのだ。

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2011年からの一連の流れを見ていると、オッキュパイ運動があって1パーセント対99パーセントというムーブメントが起こったわけだが、その続きを見ていくと、一番わかりやすいのは、最低賃金の値上げをずっとやっているグループがあったことで、よくマクドナルドの前でデモをしていた。そして、マクドナルドなどのファストフードの従業員の最低賃金はロサンゼルスとサンフランシスコで15ドルになり、ニューヨークでも最近、それが決まった。時給、15ドルを日本円に直すと、1800円ぐらいだからすごい。しかも、時給の一番安いファストフードの時給を倍近く上げてしまったという快挙である。

これは明らかにオッキュパイ運動の流れから来ていると思っている。

で、この反体制の民主社会主義の大統領候補、バーニー・サンダースだが、選挙資金が集まって、ヒラリー・クリントンが集めた資金と同等ぐらいのお金が集まっているのだ。ニューヨークタイムスには政治的リーダーたちは思想の上での純粋さではなく経済的に大衆向けの声明ばかりを追っかけていて、人はそれで離れていったと書いてある。

今の時代というものを感じます。

このバーニー・サンダースが大統領になればと思うが、そうならなくてもこの流れは止まりそうにない勢いである。スゴイね。

英文ブログ

Complex Absurdity: Fukushima Nuclear Accident | Alternative Journalism About Fukushima

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