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金田善裕こと金田トメのオルタナティブ・メディア

高橋源一郎の見方がわかる!「病巣を暴いて、本当のことを知って、どういう国にしていこうと考えるか、その出発点になると思っていたんですね。」

 

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ブルックリンの近所に貼ってあった冷戦時代に使われた核シェルターの標識。ニューヨークでは時々見る。

Text 金田善裕と金田トメ。Photo 金田みづほ

高橋源一郎が探し続ける答えとは… 「民主主義と真剣に向き合ってみたら、この国にそもそも存在しなかった」 - "本"人襲撃 - 連載コラム|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]

今日もニュースをチョコチョコ読んでいたら、週刊プレイボーイのウェブ版にぶち当たって、けっこうこっちよりの記事が多いので驚いてしまった。

それで、久しぶりに高橋源一郎の原稿を読んだ。上記の記事の3ページ目から引用す

る。

豊かな時代はいいにつけ悪いにつけあまり考える必要はありません。実際には3・11の前から「失われた20年」があって、日本は少しずつ貧しくなっていたんだけれど、それを覆い隠していたものがあの震災で吹っ飛んでしまった。そして、この国の本当の姿を見たら地方は疲弊していたし、政治の機能はひどく劣化していた。そんな日本を直視して、病巣を暴いて、本当のことを知って、どういう国にしていこうと考えるか、その出発点になると思っていたんですね。

ところが、実際にはそうならなかった。むしろ本当のことは見たくない、自分たちの現状はみっともないからなかったことにしたい。考えるために歴史を知ろうとするんじゃなく、逆に歴史を自分にとって都合のいいように書き換えようとする動きが目立つようになりました。

1段目は最初の2行目、3行目は見方が少し違うけれど、まあわかる。ぼくが思うに高橋源一郎は物事を単純化して語るタイプなので、その分、ものの見方がずれる。

だが、1段目最後の行は少し正しいと思う。ただ、少し違うのは、日本の病巣が暴かれて、それを出発点に今のSEALDsなどがあると思うのだが、高橋源一郎はここでは、それには触れず、結論に向かう。

結論部はけっこうズレがない。本当にそうだなと思う。で、そう考えていくと民主党政権が終わって、出てきたのは醜悪な保守の塊で、中でも一番右寄りの連中だったということである。福島もまったく同じだ。原発事故などなかったことにした。本音だ。取材するとわかると思う。復興という金を手にした福島の保守勢力たち。

 

ぼくは福島のことを少し追っているのだが、この週プレのレポートも良く書けている。

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