被ばくと日本。権力の本質はケチであること。狂った社会だ。
Text by 金田善裕と金田トメ
東京に行って被ばくして帰ってくる。福島取材に行くと、病気を一つもらって帰る。オレは放射能に弱いらしい。東京の反核のじいさんに君は放射能感受性が強いとか言われてゲラゲラ笑われたことがある。そういう人間らしい。それもあってアメリカで暮らしている。
さておき、フクイチ作業員に労災が下りたことがニュースとなっている。福島がらみで言えば、病気になるなんて日常茶飯事みたいなことだけれど、このニュースはそれなりに大きいようだ。国家が認めたからだ。
ほかに国家の認めてないものをあげると、明石昇二郎さんとかおしどりまこなどのレポートだ。けっこう病気はある。
津田敏秀、岡山大学、疫学の教授が、先日、発表した論文も福島県の甲状腺ガンの発生率を多発とし、フクイチ事故による放射能由来のガンとして、反核派のメーリングリストではかなり話題となった。学問的にもそうで、批判も出て、今日、論文についてのQ&Aが津田氏から発表されている。
これを外国から見ているとこうなる。
日本政府、福島県、東電、その他は核事故からの疾病が起こることは最初からわかっていて、どうやって金を払わずにすますか、それにすべてをかけているように見える。
被害者、被災者たちがどんなに大変であろうが、同情する心もない。ただ、ケチ臭く、ケチ臭く。
それでいて、川内原発は再稼働、これぞまさしく資本主義の富の追求である。
狂った社会だ。
翻訳・執筆仕事募集中
英↔日翻訳、格安で引き受けます | 英日、日英、格安翻訳サービス
英文ブログ
Complex Absurdity: Fukushima Nuclear Accident | Alternative Journalism About Fukushima