ベトナム人従軍慰安婦の訴えで、右派ハッピーで悶絶か。歴史のもみ消しに突っ走る強欲者たち
Text by 金田善裕と金田トメ
下記の女性の下着泥棒が大臣になったという快挙はともかく。従軍慰安婦問題も新しい次元に入ったようである。怒号のような、日本だけじゃないという合唱が聞こえてくるのだろう。しかも素早く、時機を逃さず。おそらく北米にいるグレンデールの従軍慰安婦の碑の撤去、碑を作ることにしたサンフランシスコに抗議という北米右派などは歓喜の声を上げていることが予想される。こっちの日系情報誌の広告にこの碑の撤去って毎週出ている。在米日本人の間では外務省からお金が出ているとされているが、この情報のウラはとれていない。
従軍慰安婦問題というのは、南京大虐殺に続くユネスコの記憶遺産としてピックアップされている問題だが、日本だけではないというのが安倍政権の主張だった。そこにベトナムの従軍慰安婦の話が登場して、安倍政権の大嫌いな韓国を訴えている。どう展開するかわからないが、右派は幸福。
ぼくは韓国人を含めた従軍慰安婦の人達への個人補償に応じるべきだと昔から思ってきた。日本政府はいつも韓国の第二次世界大戦の被害は国家として賠償したと終わってきた。
権力はいつもケチだ。
福島の放射能、原発事故の被害補償もできるだけケチ臭くという形で放射能の健康被害など国際的に設定した甲状腺ガン以外は認めないという姿勢を貫いている。米軍の公式ページにはもっと数多くの被ばくによる病気と症状が掲載され、こういう病気、症状が出た場合は、補償するという形になっている。
日本を離れて早、5年近く、従軍慰安婦の問題は、権力のケチ臭さの象徴としてだけではなく、権力の持つエゴの象徴ともなってきている。自分たちにとって不都合だというものを消し去りたいという強欲がある。
この強欲の裏にあるのは、民族意識と民族主義、国家意識と国家主義だろう。それが過去を消し去ろうとしている。
そして、消し去られていく。
政府と自民党の政治家の発言を読んでいると処理済みである。まあ、河野洋平のような左派は別として。そして、子供たちの教科書からもだんだんと消去させられていく。
ぼくたちの育った戦後民主主義もかげろうのように歴史の流れの中で消えていく。まあ、それは新しい民主主義が出てきているからいいけれど。
下記、大臣は下着泥棒だったという案件。
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