ヒラリー・クリントンが巨大銀行の分割を大胆に提案した、米民主党選 候補者討論会を視聴して。バーニー・サンダースとヒラリー・クリントン
Text by 金田善裕
米国時間の昨日、CNNのライブ中継で民主党大統領候補のディベート、討論会を見た。ざっとした流れを言うと、まずヒラリーとバーニーのギスギスした過去の暴きあいみたいな討論があって、同じ政党同士でもこれぐらいやり合うのかと関心して見ていた。
バーニーは熱く語るタイプでヒラリーはものすごく明瞭で話がうまく、頭がいいのがはっきりしている人だった。
これに限らず民主党の討論会というと共和党に比べて少し気高いトーンが全体をおおいます。ある種、理想主義的なものが通る世界になる。これも同じように、大統領候補は大まかな政策、または、その元になるポリシーを語ることが多く、詳細は語られない。そこが日本の政治家と大きく異なるところである。
議題はある一定の時間でテーマが変わっていく。
中ほどまで来たとき、ヒラリーのメール問題となった。ヒラリーの弁明が行われてから、バーニーがスピーカーとなった。バーニーは朝から晩までメール問題だ、もうそんなものは飽き飽きだ。もっと実のある話をしようと呼びかけ、いくつかの政治的課題を述べた。大きな拍手と歓声がわいた。この瞬間から討論会はいきなり丸くなって、とげとげしい雰囲気がなくなった。
メール問題にフラストレーションが溜まっていた民主党支持者にはいちるの助けになるに違いない。そういう世論を起こしていく可能性が見えた瞬間だった。
印象に残った内容
ジム・ウェッブ
完全な対中強硬派。南シナ海の中国の侵略主義を絶対に止めなくてはならない。中国との仕掛けてくるサイバー・ウォーも大問題だと、軍事力を使ってでもどうにかすべきだと言わんかなの勢いだった。
巨大銀行の分割を提案した。理由は巨大すぎるから。要するに大きすぎていろいろな意味で手に負えないという形で勝手に解釈した。つぶれても犯罪をしても大きすぎるお金を持っている連中だからね。正直、大胆で正解だと思った。ヒラリーが大統領になったら変わる世の中を想像したい。
徹底した銃規制を言っていた。全米ライフル協会に反対するという立場を鮮明にさせた。
バーニー・サンダース
唯一、エネルギー政策を重要課題として上げて、化石燃料による発電から再生可能エネルギーへの転換を主張していた。
北欧の社民主義国家をあげて、社民主義の導入をほのめかしていた。
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